「スマホ決済って最近よく聞くけど、なにがすごいの?…」という方のために、スマホ決済の仕組みと種類、メリット・デメリットなどを分かりやすく解説しています。
もくじ
スマホ決済とは?
スマホ決済とは、スマートフォンを使った支払い方法です。
お店のレジでスマホをかざしたり、専用アプリのカメラで「QRコード」を読み取る(読み取ってもらう)だけで支払うことができます。
そのため、わざわざ財布の中から現金を取り出すという動作が不要になり、会計をスムーズに済ませることができます。
そもそも、「支払い方法」っていくつあるの?
スマホ決済も含めたすべての支払い方法は4つ。
- 現金
- クレジットカード
- 電子マネー
- スマホ決済
最近は『キャッシュレス化』という言葉をよく耳にしますよね。
これは、「①現金」を使わずに「②クレジットカード」「③電子マネー」「④スマホ決済」で支払うことを意味します。
支払い方法によって、メリット・デメリットが違う
まずは、支払い方法の違いを確認してみましょう。
デメリットやメリットを簡単にまとめてみました。
スマホ決済については、次の項目から解説します。
「現金」のメリット・デメリット
- 手元にある金額をすぐに把握することができる
- 手元にお金がないと買えない
- セキュリティ面(盗難、紛失)に弱い
「クレジットカード」のメリット・デメリット
- 残高を心配せずに買える
- ポイントが貯まる
- 審査に通らないとカードが作れない
「電子マネー」のメリット・デメリット
- 後払い・前払い方式の2種類がある
- ポイントが貯まる
- 種類が多すぎる
スマホ決済の種類
スマホ決済には、大きく分けて2種類の方法があります。
- 非接触型決済
- QRコード決済
スマホ決済では「非接触型決済」が主流です。
「QRコード決済」は、ここ1年ほどで急激に成長していますね。
「QRコード決済」もCM・キャンペーンなどによって知れ渡り始めていことにより、普及させたいという勢いは感じられますね。
ただ、「非接触決済」にくらべると「QRコード決済」は全然まだまだ普及していない…というのが現状です。加盟店が少なく、使用できるお店がかなり限られまています。
スマホ決済の種類①「非接触型決済」
非接触型決済は、スマホをレジにあるリーダー(専用端末)にかざして支払う方法です。
クレジットカードや電子マネーと紐づけるので、手元にカードが無くても利用できます。
非接触型決済の主要サービスはこちら。
- iD
- QUICKPay(クイックペイ)
- Suica
- 楽天Edy
- nanaco
これらサービスをまとめて管理して利用できるアプリがこちら。
- Apple Pay(iOS専用)
- Google Pay(Android専用)
- おサイフケータイ(ガラケー・Android)
スマホ決済の種類②「QRコード決済」
QRコード決済は、「QRコード」を読み取って支払う方法です。
QRコード決済には2通りのやり方があります。
- お店に設置してあるQRコードを、スマホで読み取る
- スマホに表示したQRコードを、お店の端末で読み取ってもらう
QRコード決済の代表的なアプリはこちら。
- LINE Pay(コード決済)
- PayPay
- 楽天 Pay
- d払い
- Origami Pay
- ファミペイ
- auPAY
QRコード決済アプリの中にも、QRコード決済ではなく「非接触型決済」を経由して支払う方法もあります。
「LINE Pay」はQUICKPay経由、メルペイはiD経由で支払うことが可能です。
中国のQRコード決済アプリはこちら。
- Alipay(アリペイ)
- Wechat Pay
スマホ決済の仕組み
ここからは、スマホ決済である「非接触型決済」と「QRコード決済」の仕組みについて詳しく解説します。
「非接触型決済」の仕組み
非接触型と呼んでいるのは、「スマホに搭載されたICチップ」と「リーダー(お店の専用端末)のICチップ」を無線で接続して通信を行っているからです。
スマホに搭載されていた非接触ICで利用可能な通信方式は2つ。
- FeliCa方式
- NFC方式
おサイフケータイは昔から使われているので知っている方も多いと思います。おサイフケータイが使える携帯・スマホは、その「FeliCa方式」を利用しているというわけです。
「NFC」は多くのスマホに搭載されていますが、「FeliCa」は一部のスマホにしか搭載されていません。
そこで、FeliCaを搭載していなくてもスマホ決済ができる方法が、つぎに紹介する「QRコード決済」です。
[note title=”MEMO”] FeliCa方式を採用しているのは日本や香港、シンガポールなど一部の国のみ。海外では、ほとんどがFeliCaを採用しておらず、「NFC方式」が使われています。
[/note]
「QRコード決済」の仕組み
QRコードには、QRコード決済アプリのアカウント情報が入っています。
アカウント情報が含まれた「QRコード」を、スマホカメラで読み取ったりお店に読み取ってもらったりして、ネット経由で決済が行われます。
非接触型決済と違って特別な機能がいらないので、どのスマホでも利用できるところがポイントですね。
スマホ決済のメリット・良いところ
スマホ決済は、客側にも店側にもメリットがあります。
客側のメリットはこちら。
- ポイント還元・割引があるためお得
- スマホが財布代わりになる
- 残高を気にせず買い物ができる
- 支払い履歴がデータ上に残る
- 無料で使える
- セキュリティが強力で安全・安心
- 会計が早くて簡単に使える
- 導入コストが抑えられる
- リアルタイムで売上管理を行える
- 外国人観光客への対応
ポイント還元・割引があるからお得に
スマホ決済アプリで支払うことで、数%のポイント還元があります。スマホ決済アプリによっては、独自の割引クーポンを発行するとことも。
日常的に使えば、ポイントは結構貯まりますし、割引で出費を大きく減らすこともできますね。
スマホが財布代わりになる
スマホ決済を使えうように慣れば、現金がいらないので財布を持ち歩く必要がなくなります。
残高を気にせず買い物ができる
普通は、財布の残高を確認して、足りなかったらATMでお金を引き出す必要があります。
しかし、スマホ決済を使えば、残高をチェックすることなく買い物をすることができます。
「残高が足りないからコンビニへ引き落としに行かなきゃ…」という手間がなくなりますね。
支払い履歴がデータ上に残る
すべての支払履歴がデータ上に残るので、自分が使った金額をすぐに把握できます。
また、家計簿アプリ(マネーフォワードなど)と連携させておくと、自動で家計簿をつけることができるのでお金の管理も楽チンに。
無料で使える
多くのスマホ決済アプリでは、会員登録料や年会費がかかりません。
「QRコード決済ってどんな感じなのかな…」という方でも、まずは気軽に試してみることができますね。
セキュリティが強力で安全・安心
スマホ決済にすることで、持ち歩く現金・カードの量を減らすことができるので、紛失や盗難に合うリスクが減りますよ。
スマホを落とした場合は、遠隔から簡単に「利用停止」することができるので、勝手に使われることを防ぐことができます。
また、もし不正利用されたとしても、クレジットカード経由であれば補償制度があるので安心です。
会計が早くて簡単に使える
お金を取り出したり枚数を数えたりする時間を短縮できます。そのため、お客も店員も会計をラクに済みます。
導入コストが抑えられる
クレジットカード決済をするためには、専用端末の値段が高く初期費用がかかります。
QRコード決済なら専用端末の値段が安く、手持ちのスマホやタブレットを利用できるので初期費用を抑えることができます。
そのため、QRコード決済は導入しやすい決済システムなのです。
リアルタイムで売上管理を行える
お店では閉店後、その日の売上を計算するため、レジですべての小銭やお札を数えます。
そこで、キャッシュレス決済を導入していれば、すべてデータ上に残るので計算する手間をなくすことができます。
外国人観光客への対応
海外では日本よりもキャッシュレス普及率が高いです。とくに、中国ではQRコード決済がかなり普及しています。
そのため、スマホ決済のインフラを整備することで、外国人観光客の増加も期待できます。
スマホ決済のデメリット・悪いところ
スマホ決済のデメリットは以下のとおりです。
- スマホのバッテリーがないと使えない
- 店員の覚えることが増える
スマホのバッテリーがないと使えない
スマホ決済は、基本的にスマホが起動できないと利用できないという致命的な欠点があります。
そのため、長時間の外出をするときはモバイルバッテリーを用意する必要がありますね。
中国では充電スペースなどが用意することで対策しているようです。
店員の覚える知識が増える
一括りにスマホ決済といっても、非接触型決済やQRコード決済の種類はたくさんあります。
各会社は、独自の決済サービスを使ってほしいと開発しているため、乱立してしまっている状況です。
数が多いと、それだけ店員が覚える知識が増えてしまいますね。
スマホ決済のセキュリティ(安全性)は大丈夫?
スマホ決済が便利だということがわかりましたが、セキュリティ面が気になりますよね
結論から言うと、スマホ決済は現金を持ち歩くよりも安全です。
「現金のほうが安全じゃないの?」と思うかもしれませんが、実物がないからこそ安全性を高めることができるんですよね。
これはスマホ決済を含めたキャッシュレス全般に言えることです。
しかし、100%安全というわけではありません。
それでは、スマホ決済のセキュリティ(安全性)について解説していきましょう。
非接触型決済(FeliCa方式)のセキュリティ
- FeliCa方式はすべて暗号化されている
- 日本クレジットカード協会による安全基準を満たしている
QRコード決済のセキュリティ
- QRコードの情報は暗号化されている
- 暗号化された情報はQRコード会社に直接送信される
- QRコードは一定時間経過すると変更されるため悪用の心配がない
- アプリ起動時に暗証番号や指紋認証するようになっている
- QRコード決済をするときは認証が必要になる
- QRコード決済を悪用した事例
不正利用について
- 非接触型決済なら勝手に使われる可能性あり
- QRコード決済サービスには「補償」は無いことが多い
非接触型決済:
FeliCa方式はすべて暗号化されている
非接触決済で利用されているFeliCa方式の通信は、すべて暗号化されています。
そのため、個人情報(クレジットカード情報など)は見れないようになっています。
非接触型決済:
日本クレジットカード協会による安全基準を満たしている
FeliCa方式の非接触型決済は、日本クレジットカード協会の安全基準を満たしているため、安全性は高いと言えるでしょう。
QRコード決済:
QRコード情報は暗号化されている
QRコード自体は誰でも作れますが、QRコード決済に使われているQRコード内の情報は暗号化されています。
QRコード決済:
暗号化された情報はQRコード会社に直接送信される
読み取った情報は、そのまま直接QRコード会社に送信されます。「お店に残った情報で悪用される…」なんてことはできません。
QRコード決済:
QRコードは一定時間経過すると変更される
QRコード決済アプリに表示されている自分の「QRコード」は、一定時間が経過すると変更されます。(動的コード)
そのため、QRコード画面をスクショしても今しか使えないので意味がありません。
不正利用:
アプリ起動時に暗証番号や指紋認証するようになっている
QRコード決済アプリの多くは、アプリを開くときに「暗証番号の入力」や「指紋認証」するロック設定ができます。
そのため、セキュリティを高めるためにしっかり設定しておくことをおすすめします。
不正利用:
非接触型決済なら勝手に使われる可能性あり
非接触型決済でアプリを開かず使うことができようにしていた場合は、勝手に使われる可能性はあります。
もし決済アプリにロックを掛けていないスマホを落とした場合、拾った人が勝手に使うなんてこともできてしまいます…
ただし、クレジットカードには不正利用された場合の補償制度があります。
そのため、この制度を利用することで被害にあっても自分が支払わずに済みます。(不正利用に対して迅速に対処した場合)
不正利用:
QRコード決済サービスには「補償」が無いことが多い
不正利用された場合でも補償が受けられるのは、クレジットカードからの引き落とし設定をしていた場合です。
QRコード決済サービス単体では、補償してくれるところは少ないです。
唯一あるのは「LINE Pay」で、10万円まで補償してもらえます。
QRコード決済 | 補償上限額 |
---|---|
LINE Pay | 10万円まで |
楽天ペイ | 補償なし |
Origami Pay | 補償なし |
PayPay | 補償なし |
スマホ決済の注意点
スマホ決済は、お得で便利なツールなのでぜひ使っていきたいところです。
ただやっぱり、
現金じゃないからちょっと不安だなぁ…
という人も多いと思います。
そこで、この項目では「これだけ抑えておけばOK」ということをご紹介します。
知っておくだけで安心して使えるようになるますから、チェックしておきましょう。
- クレジットカードには補償制度があることを知っておく
- 本人名義のクレジットカードを使う
- クレジットカードの裏に署名をしておく
- 暗証番号や指紋認証でロックをかけておく
- 不正利用に気づいたらすぐに連絡する
- 支払い履歴をいつもチェックしておく
1.クレジットカードには補償制度があることを知っておく
クレジットカードには、不正利用された場合は不正利用分を払わなくていいという補償制度があります。
意外と知らない人がいるのですが、これはスマホ決済を含むキャッシュレスのメリットの1つでもあります。
2.本人名義のクレジットカードを使う
クレジットカードの補償制度を使おうと思ったとき、登録したクレジットカードとスマホ決済アプリの名義が違ってた場合は、補償制度を受けられない可能性があります。
クレジットカードの規約では、カードを発行した本人しか使えないとなっているからです。
3.クレジットカードの裏に署名をしておく
クレジットカードの裏に署名(サイン)を書くところがあります。
ここに名前を書いていないと補償制度が使えないので、忘れずに書いておきましょう。
4.暗証番号や指紋認証でロックをかけておく
暗証番号や指紋認証のロックをかけておくことで、勝手に使われないように対策しておきましょう。
また、暗証番号を設定する場合は、「スマホ本体の暗証番号」と「アプリ起動の暗証番号」は別々にしておくことをおすすめします。
5.不正利用に気づいたらすぐに連絡する
不正利用に気づいたら、後回しにせずにすぐクレジットカード会社に連絡してください。
速やかに連絡しなかったために、自己負担になったケースがあります。
男性は約224万円の損害賠償が認められたが、クレジットカードの利用明細を見て速やかに連絡しなかったことなどから、約66万円分は自己負担となった。
僕は楽天カードを使っているのですが、1度だけ不正利用されそうになったことがあります。
でも結果的には大丈夫でした。
なぜなら、楽天カードは不正検出システムが導入されていたため、すぐにメールで連絡が入り対処することができたからです。
24時間365日の監視らしく、ほんとに助かりましたね。
楽天カードは、監視システムのほか、加盟店が多いためポイントが溜まりやすく、使い勝手が良くおすすめです。
6.支払い履歴をいつもチェックしておく
不正利用に早く気づくことが大切なので、支払履歴はいつもチェックするように心がけておきましょう。
そうすることで、不正利用だけではなく「お金の管理」もできるので一石二鳥ですね。
スマホ決済アプリは複数あるので、家計簿アプリを使ってまとめて管理するのがおすすめです。
「マネーフォワード」は、クレジットカードの利用履歴や口座残高のチェックが、このアプリ1つでできるという家計簿アプリです。
無料で使えるのでぜひダウンロードしてみてください。
スマホ決済の人気アプリ4選
スマホ決済サービスはいくつかありますが、その中から今最も有名なスマホ決済アプリをご紹介します。
LINE Pay(ラインペイ)
LINE
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LINEでお金のやり取りができる”スマホのおサイフサービス”
提携サービス・店舗でのお買い物や、LINEの友達での割り勘・送金も全てスマホ1つで!
アプリ「LINE」の中に「LINE Pay」という機能が入っています。
楽天ペイ
楽天ペイ –カード払いをアプリひとつで、楽天ポイントも使える
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楽天ペイとは、街なかや、楽天以外のベットショップやオンラインサービスで簡単に、クレジットカードや楽天ポイントでのお支払いができるサービスです。
さらにお支払い金額に応じて楽天ポイントもたまります。
楽天ペイは、とにかく簡単でスムーズに決済できること意識した決済サービスです。
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財布も、カードも、さようなら。今日からはスマホアプリでお支払い。
身も心も軽くなって、なんとオトクまでついてくる。Origami Payをスマホに入れて。
こんにちは、キャッシュレス。あたらしい生活がはじまるよ。
PayPay(ペイペイ)
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PayPayは、スマホひとつでカンタン・おトクにお支払いができるアプリです。最短1分で登録完了!
PayPayは、「100億円あげちゃうキャンペーン」で20%オフで買い物ができるお得なキャンペーンを実施して、大きく話題になりました。
まとめ|スマホ決済の種類・仕組みとメリット・デメリット
この記事では「【〇〇ペイもわかる!】スマホ決済の「種類」「仕組み」をやさしく解説」について説明しました。
まずは試しに、コンビニで使ってみるといいかもしれませんね。
僕は数ヶ月前からキャッシュレス生活を始めていますが、持ち物が少ないだけでかなり快適だなと感じています。
持ち物は、スマホとスマホケースに入れているクレジットカードのみ。
支払履歴はデータ上に残るので簡単にチェックできるため、暇さえあれば家計簿チェックをしたくなっちゃうんですよね…
スマホ決済するなら、家計簿アプリ「マネーフォワード」も入れておくといいですよ ↓
家計簿 マネーフォワード ME – お金管理 アプリ
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